ジュエリーお仕立て事例 - アクアマリンとガーネット、それぞれのかたち

今回ご紹介するのは、アクアマリンとガーネット、それぞれの石をお客様がご自身で選ばれ、お仕立てされたジュエリーです。
石の表情にじっくりと向き合いながら、仕立てや撮影を楽しまれた過程を、写真とともにご紹介いたします。

川の浅瀬を映したような、アクアマリンのリング

最初にお迎えいただいたのは、コンケイブカットのアクアマリン。
水面のように反射する光の様子が、子どものころに遊んだ川の浅瀬を思い出させてくれたそうです。
「光が反射する水面のようにきらきらして、アクアマリンにぴったりですね!」というお言葉からも、カットと色の調和を楽しんでくださった様子が伝わってきます。

お仕立てはイデアジュエリー様にて。
繊細なデザインのリングが、コンケイブカットの立体的なきらめきと響き合い、透明感をよりいっそう引き立ててくれています。
石のすみずみまで光が差し込むような構造が、ジュエリー全体に軽やかさと奥行きを与えています。

撮影されたお写真には、小物や刺繍布、鳥の置物なども丁寧に添えられており、やさしく上品な雰囲気のなかに、石の存在感がそっと際立っています。

サイズと枠にぴったり合う、ガーネットのペンダント

その後、Rara Labの6周年記念セールをきっかけに、ふたたび石を選びに来てくださったお客様。
お迎えいただいたのは、0.35ctのカラーチェンジ・ガーネットでした。

お手元のネックレスの空枠にぴったり合う石を探されており、ラウンドブリリアントでサイズも記載されていたこのガーネットが「ちょうど良さそう」と感じていただけたとのこと。
もともとダイヤモンドが留められていたシンプルな枠に、ご自身で石を留めてペンダントに仕立てられました。

光によって印象が変わる石との対話

このガーネットは、自然光では青みが、室内光では赤みが強く感じられるなど、光源や角度によって多彩な表情を見せてくれます。
お客様も、撮影を通して「肉眼で見る時とレンズ越しで違った印象になる」ことに気づかれ、その変化をじっくり観察してくださいました。

自然光のもとでより美しく写るようにと、構図や向きを変えながら、何度も撮影を試みてくださったことがとても印象的です。
ふたつの石が持つ光のゆらぎが、静かに引き立て合っているように感じられました。

ふたつのお仕立てのかたち

今回のリングとペンダントは、お仕立ての方法こそ異なりますが、それぞれに石と枠が自然に調和していて、どちらもそのままの良さが伝わってきました。
石と向き合って選ばれた時間や、仕立てを楽しんでくださった過程が、ジュエリーの雰囲気にもそっと映し出されているように感じます。

また、撮影後に「もっと自然光で撮り直してみたい」とリトライしてくださったことからも、石の表情に丁寧に向き合ってくださった様子が伝わってきました。

さいごに

石を選ぶこと、仕立てること、撮ること――
ひとつのジュエリーができあがるまでには、さまざまな“たのしみ”が重なっています。

今回ご紹介した2点は、アクアマリンをきっかけに始まった出会いから、サイズや感性がぴったり合ったガーネットへと続いた流れの中で、それぞれの石の魅力が自然に引き出されていくように感じられました。

またいつか、新たな石とめぐり合う機会が訪れますように。
Rara Lab一同、心より楽しみにしております。

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